沈まない沈香・沈む沈香【香木について知る】

沈香の名称には主に2種類あります。それは「シャム沈香」と「タニ沈香」であり、これらは産地によって区別されます。前者の産地はカンボジア、タイ、ベトナムであり、後者の産地はインドネシア、マレーシアです。
それから、伽羅(きゃら)と呼ばれる最高級の香木も存在します。
ただ、今では希少品目第二種(ワシントン条約)に分類されています。
価値の高いものとして、むやみやたらに収穫が行われた時期があるからです。
香木とは?
「香りのある樹木(木材)」は全て香木と言っても差し支えないのですが、
基本的には白壇・沈香・伽羅のことを香木と呼んでいます。
沈香や伽羅が含まれる線香などは少なくありませんが、「原木」は今では非常に貴重になっています。沈香・伽羅に関しては特にその傾向が強いです。
沈香とは?
ジンチョウゲ科ジンコウ属(東南アジア)であり、長期間樹脂が樹木の中で作られ、熟成することでハイクオリティーな香材ができあがります。
原木そのものは軽量ですが、樹脂がついて場所は水に沈むので「沈水香」とも呼ばれています。また「天然沈香」と「人口沈香」がありますが、非常に区別しにくいです。
ちなみに、そのまま温度では香りは弱いですが、熱を加えると芳香がしてきます。
また、
タニ沈香:苦みのある香り、インドネシアなどが産地
シャム沈香:甘い香り、インドシナ半島などが産地
といった差があります。
伽羅とは?
沈香において一番グレードが高いものを「伽羅」と呼びます。かなりの期間がないと香りが形成されないのですが、とても重く迫力のある香りが感じられます。
ただし、先述のとおり、今では大変希少なものとなってしまっています。
白壇とは?
幹部の心材を取って、しっかり乾かして刻んだり「角割」にしたりして使います。
一番グレードが高いのは、インド南部を産地とする「老山白壇」です。
ただ、少し香りが鈍くなるものの、オーストラリアやインドネシアを産地とする白壇も存在しています。
念珠、扇子、仏像等に使われています。
香木 沈む沈香とは?
「沈香」という名前ではありますが、沈まない沈香も存在します。
ただ、手で触って沈むかどうかを見極めることが多く、本当に水に入れることはあまりしません。重さがそれなりにあるのであれば「沈む沈香」として扱うことになります。
そして、沈香の値段(値打ち)は「油分」や「重量」などに左右されます。
また、「明らかな見た目の違い」としては「色」があります。
それから、沈香のグレードは基本的に4つあります。
沈香もかなりレアであり、伽羅に関しては極めて少ないです。ただ、もちろん少しも存在していないわけではないので、「角割の伽羅」も買おうと思えば買えます。
ただ、塊を個人に売ってしまうと、それだけで大幅に「伽羅が行き渡る人数」が減ってしまうので、塊を個人が購入することはほぼできません。
白壇で一番グレードが高いのは先ほど紹介した「老山白壇(インド)」ですが、今、日本国内には45グラムまでしか入荷されない規則が存在しています。
そのため、日本国内で買える白壇のほとんどはオーストラリアなどのものとなっています。
最高グレードである伽羅の芳香は非常に素晴らしく、何物にも代えがたい価値があります。様々な香り、特に素敵な香りを体験して、香りを色々と知っていきたいところです。
ちなみに、沈香の鑑定を行っている業者はほとんど存在していないようです。
実際、「様々な業者に相談したけれど、沈香の鑑定をしてはもらえなかった」という人も多いのではないでしょうか。
また、色々な香木が出回っていますので、業者次第で鑑定の結果が変わる場合が少なくありません。
それから、インターネットの普及などの影響で、偽物も出回るようになりましたので気を付けましょう。
最後に
「沈まない沈香・沈む沈香【香木について知る】」をご紹介しました。
家の中に眠っている、ガラクタだと思っていた香木が、実は高値の付くお品物かもしれません。
心当たりがありましたら、一度は鑑定士に見てもらうことをおすすめします。
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