商売の姿勢
福和堂の商売の姿勢
お品物と向き合い、目利きに責任を持つこと
骨董品や古美術品の世界では、本物と伝わってきたお品物でも、実際には慎重な確認が必要なものがあります。反対に、価値が分からないまま片付けられそうになっていたお品物の中に、大切な手がかりが残されていることもあります。
福和堂が大切にしているのは、強い言葉で断定することではありません。作家名・時代・材質・技法・保存状態・箱書き・落款・銘・由来・市場需要を丁寧に確認し、お客様が納得して判断できるようにご案内することです。
このページでは、福和堂が骨董品買取に向き合う姿勢、真贋や価値判断に対する考え方、そしてお客様から大切なお品物をお預かりするうえでの覚悟をお伝えいたします。
骨董品・古美術品は、真贋や価値判断が難しい世界です
古物商として日々多くのお品物を拝見していると、真贋の判断が簡単ではない品に出会うことが少なくありません。
購入されたご本人に悪意がなくても、当時の説明や箱書き、鑑定書、周囲の証言によって「本物である」と長く信じられてきたものもあります。先代から受け継がれる中で、本来は慎重に見るべき品が、いつの間にか「良い物」「本物」として記憶されていることもあります。
一方で、価値が分からないまま処分されそうになっていた品の中に、作家名・箱書き・落款・銘・来歴など、重要な手がかりが残っていることもあります。
だからこそ福和堂では、ひとつの説明や印象だけで判断せず、お品物そのものの出来、素材、時代、付属品、来歴、市場での需要を総合的に確認していきます。
骨董品で判断を誤りやすい三つの条件
骨董品の世界では、予算があることや、少し知識があることが、必ずしも正しい判断につながるとは限りません。
むしろ、次のような条件が重なると、品物そのものを見る目が曇ってしまうことがあります。
1. 購入できる予算に余裕がある
予算に余裕があると、説明や肩書きに引っ張られ、品物そのものを冷静に見にくくなることがあります。
2. 骨董品を少し知っている
知識は大切ですが、断片的な知識だけで判断すると、箱書きや能書きに頼りすぎてしまうことがあります。
3. 本物を数多く見た経験が少ない
本物に触れた経験が少ないと、雰囲気や説明だけで良い物だと思い込んでしまうことがあります。
知識があることは大切です。しかし、知識だけで品物を見ると、箱書き、鑑定書、説明文、購入時の価格に引っ張られることがあります。
福和堂が大切にしているのは、能書きだけに頼らず、品物そのものを見ることです。姿、手触り、材質、作行き、時代感、保存状態、そして今の市場で求められているかどうか。そうした点を一つずつ確認することが、目利きの基本だと考えています。
箱書き・鑑定書・購入価格だけで判断しない理由
箱書きや鑑定書、購入時の領収書は、もちろん大切な資料です。査定時にも、できる限り一緒に確認します。
ただし、それらがあるからといって、必ずしも価値や真贋が決まるわけではありません。箱と中身が入れ替わっている場合、後年に作られた箱である場合、購入時の説明が実際の品物と異なる場合もあります。
また、高く購入した品だからといって、現在の市場で同じ評価になるとは限りません。骨董品や古美術品は、時代・状態・需要・付属品・来歴によって評価が変わります。福和堂では、資料を大切にしながらも、最後はお品物そのものを丁寧に拝見します。

福和堂の商売の姿勢
福和堂の商売の姿勢は、良いお品物をただ安く仕入れることではありません。
良いお品物には、良いお品物としての理由があります。作りの良さ、時代の重み、持ち主の想い、残されてきた背景、そして次に求める方がいるという市場での需要。そうした価値を見極めたうえで、きちんと評価し、次の方へつなぐことが骨董商の役目だと考えています。
骨董商の仕事は、品物を右から左へ流すだけではありません。自分の目で見て、自分の判断で仕入れ、その判断の結果を自分で受け止める仕事です。
判断を誤ることがあれば、その痛みも自分で引き受けます。そうした経験を積み重ねることでしか、目利きは磨かれません。だからこそ福和堂は、日々お品物と向き合い続けています。
お客様から大切なお品物をお預かりし、買取をさせていただく。そこには、品物に対する敬意と、目利きへの責任が必要だと考えています。
目利きは、経験と痛みの積み重ねで磨かれます
骨董商の目利きは、机上の知識だけで身につくものではありません。実際に品物を見て、仕入れ、販売し、その結果を自分で受け止める中で養われていきます。
ときには判断の難しい品に向き合い、迷うこともあります。思った通りにいかない経験もあります。しかし、その経験から逃げずに受け止めることで、次のお品物を見る目が少しずつ磨かれていきます。
目利きに失敗したとしても、それを誰かのせいにするのではなく、自分の判断として受け止める。そうした積み重ねが、骨董商としての姿勢をつくると考えています。
福和堂は、そうした経験を大切にしながら、お客様からお預かりする一品一品に向き合ってまいります。
鑑定だけを目的としたご依頼について
福和堂は買取専門店として、お品物を拝見し、買取をご検討いただくための査定を行っています。
そのため、真贋の断定のみを目的とした鑑定書の発行や、鑑定料をいただいて結果だけをお伝えする業務は、原則として行っておりません。
骨董商として求められるのは、お品物の値打ちを見極め、自らの判断に責任を持って買取を行うことだと考えています。鑑定の言葉だけを外へ出すのではなく、実際の買取という責任の中で目利きを行う。それが福和堂の姿勢です。
売却を前提に迷われている場合、価値を確認してから家族で相談したい場合、残す品と手放す品を分けたい場合は、お気軽にご相談ください。
骨董品を手放す前に注意したいこと
価値のあるお品物ほど、判断を急がないことが大切です。処分や売却の前に、以下の点をご確認ください。
箱や資料を捨てない
箱書き・包み紙・鑑定書・領収書・古いメモが、来歴や作家判断の手がかりになることがあります。
無理に掃除しない
陶磁器、金属器、掛軸、書画、香木などは、洗浄や薬品で状態が変わる場合があります。
相場だけで決めない
同じ作家名や同じ品目でも、状態・付属品・時代・市場需要によって評価は変わります。
売却を急がない
ご家族で相談し、残す品と手放す品を分けてから判断していただいて問題ありません。
福和堂が確認する主なポイント
お品物の種類により確認箇所は異なりますが、査定時には主に以下を拝見します。
このようなお品物は処分前にご相談ください
名称や価値が分からないお品物でも、写真から確認できる場合があります。特に以下のようなお品物は、処分前にご相談ください。
ご相談の流れ
1. 写真を送る
お品物全体、箱、落款、銘、傷み、保管場所が分かる写真をLINEまたはお問い合わせフォームからお送りください。
2. 内容を確認する
品目、点数、状態、付属品、搬出条件などを確認し、出張買取・宅配買取・追加写真の必要性をご案内します。
3. ご家族で判断する
査定後にすぐ決める必要はありません。残す品と手放す品を分け、ご家族で相談してから判断していただけます。
福和堂からお客様へ
骨董品や古美術品は、分かりにくい世界です。だからこそ、お客様が不安を抱いたまま手放すことがないよう、福和堂は誠実な説明と丁寧な確認を大切にしています。
本物かどうか、価値があるかどうか、売るべきか残すべきか。すぐに答えが出ない場合もあります。
それでも、まず一度確認することで、処分してよい品、残した方がよい品、次の方へつなげられる品が見えてくることがあります。
福和堂は、お客様からお預かりする大切なお品物と真摯に向き合い、その判断のお手伝いをいたします。
よくあるご質問
真贋だけを見てもらうことはできますか?
福和堂は買取専門店のため、真贋の断定だけを目的とした鑑定書発行は原則として行っておりません。買取をご検討中のお品物について、査定の一環として確認いたします。
本物か分からない物でも相談できますか?
はい。作家名や真贋が分からない段階でもご相談いただけます。全体、銘、落款、箱、付属品の写真をお送りください。
高く買った物なのですが、査定できますか?
はい。購入価格だけでなく、現在の市場需要、状態、付属品、真贋確認、再販可能性をもとに確認します。購入時の資料があれば一緒にお送りください。
家族で売却を決めていなくても相談できますか?
はい。まず価値を確認し、残す品と手放す品を分けるためのご相談でも問題ありません。売却を急かすことはありません。
どのような写真を送ればよいですか?
お品物全体、箱や付属品、銘や落款、傷み、保管場所が分かる写真を数枚お送りください。大量にある場合は、全体量が分かる写真だけでも大丈夫です。
気になるお品物がございましたら
福和堂へお気軽にご相談ください
骨董品・古美術品・茶道具・香木・書道具・掛軸・中国美術・古道具など、価値が分からないお品物も一点ずつ丁寧に拝見します。
写真を数枚お送りいただければ、確認の進め方や買取方法をご案内します。売却を決める前の価値確認だけでも、どうぞお気軽にご相談ください。







