掛軸の相場(買取相場)は基本的に「コンディション」と「ニーズ(人気)」に左右
掛軸の相場(買取相場)は基本的に「コンディション」と「ニーズ(人気)」に左右されます。
特に「作り手」にウエイトが置かれます。
有名作家による掛け軸の場合は、販売価格も買取時の値段も高く、掛軸の相場はアップする傾向にあります。
そして作家が無名なのであれば、逆のことが言えます。
それでも「作品自体のクオリティー」が一定以上あれば案外高値になる場合もありますが、「有名」で「人気のある」作り手の掛け軸よりも高額になる可能性はかなり低いです。
ですが、作り手の人気も時代によって変動します。
作り手の人気も時代によって変動
これまではほとんど注目されてこなかった作り手の掛け軸が徐々に評価されるようになって相場が大幅にアップすることもあれば、その反対の現象が起こる場合もあります。
ただ、元々一定以上の人気のある作り手の掛け軸であれば、そうそう値段が下がることもありません。やはり、どの時代でも安定したニーズがあるからです。
美術品としてトレードされるだけでなく、投機に近い意図でトレードされる場合も多くなってきており、その影響で相場が上がることもあります。極端に値上がりするとバブルのような状況になってしまいますが、元々の相場よりもアップしている場合は、いずれ適正な値段に落ち着くため、実はそれほど信頼性のある財産だとは言えません。
それから「コンディション」も掛軸の相場に影響を及ぼします。
「コンディション」も掛軸の相場に影響
掛軸そのものの出来がどれほど良くても、コンディションに難があれば価値が落ち、鑑定金額もダウンします。作られたときと同じ程度のコンディションなのであれば相場も高くなりますが、劣化・破れ・虫食い・色褪せ・色抜け・日焼けなどがあれば、価格は大きく下落します。
ただ、コンディションの悪い掛け軸でも、きちんと修繕すれば買取価格を戻すことができます。プロに任せて虫食い、破れ、汚れなどをケアすれば、掛け軸の値打ちが回復して、相場も上がります。
それから忘れてはならないのが「掛け軸以外の要素」です。具体的に言うと、主に箱や表層のことです。表装のところがイマイチだと掛け軸自体の値打ちが落ちて、買取価格がダウンしてしまう可能性が高いでしょう。
そのため元々相場の高い掛け軸なのであれば、それなりのコストをかけてでも表装を掛け軸に合ったものに変えることをおすすめします。そうして掛け軸の買取価格を高めれば、表装代をカバーできる場合が大半です。
箱については「箱書き」が大事です。
箱については「箱書き」が大事
箱に「由来」や「来歴」の箱書きがあれば、相場が上がるので鑑定金額もアップします。
有名な人物が箱書きを記したのであれば、それだけで値打ちが上がるので、かなりの高額買取が期待できます。
以上のように、色々なものが「掛け軸の相場」に影響を与えます。
そのため、掛け軸の相場を把握することは容易ではありません。基本的には専門家でないと見極めることはできないと考えてください。
さて、掛け軸の相場を掴むことを困難にしている理由は、上記のこと以外にもありますのでまとめて紹介していきましょう。
掛け軸のジャンルが分かったからといって相場が分かりやすくはならない
人気のある作り手の掛け軸であれば数千万単位の値段がつくこともあります。
しかし、それと同じような見た目の掛け軸であっても、作り手に人気がなければ値段が1万円を切るケースが大半です。
また、同一の作り手であっても、相場が100万円になる掛け軸もあれば、1000万円以上の値段がつく掛け軸も存在しています。
「同一のジャンル(見た目、作り手など)であれば相場はそうそう変わらない」というのはブランドアイテムなどの場合であって、掛け軸には通用しない考え方です。
掛け軸には「定価」がない
ある掛け軸の相場が200万円だったとしましょう。ですが、その掛け軸を手に入れたいと感じた人が「500万円出す!」と言えば、その掛け軸の値段は500万円になります。
逆に誰も200万円で買いたがらないのであれば、価格が200万円を下回ってしまうことでしょう。
腕時計やブランドアイテムには原則として「定価」が存在するので、それを大幅に上回るような値段で取引されることはまずありません。つまり「定価がおおよその上限になる」ということです。
ですが、掛け軸については「個人の意思」に大きく影響を受けますので、基本的に「上限」という概念がありません。だからこそ、掛け軸の相場を判断するのは容易ではないのです。
「過去の買取価格事例」が参考になりにくい
「以前、この掛軸には○円の買取価格がついた」などのことから、相場を決めることもできないとは言いきれません。しかし、とにかく掛け軸の相場は「個人の意思」の影響を受けやすいので、「過去のデータ」はあまり参考にならないと言わざるを得ません。
「掛軸の相場はこれくらいです」と伝えてくる企業も存在しますが、あくまで参考程度に捉えることを推奨します。
やはり、一般の方には掛け軸の相場を判断することはできません。
したがって、掛け軸の鑑定金額や掛け軸の相場を把握したいのであれば、専門の買取企業を利用することをおすすめします。
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最後に
「掛軸の相場(買取相場)は基本的に「コンディション」と「ニーズ(人気)」に左右」をご紹介しました。
家の中に眠っている、ガラクタだと思っていた掛け軸が、実は高値の付くお品物かもしれません。
心当たりがありましたら、一度は鑑定士に見てもらうことをおすすめします。
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