掛け軸の保管の仕方【骨董商が伝える掛け軸の保管の大切さ!】

掛け軸 保管 大切な掛け軸の値打ちを落とさないためにも、適切な手段で保管しましょう。
掛け軸の適切な保管の仕方
前提として掛け軸をしまったり出したりするときは、晴れていて湿度の低い日を選んでください。
そして、まず手を洗って綺麗にしてから掛け軸を広げてください。
外したり掛けたりする際に、表装や書画が折れないように気を付けましょう。少しでも「折れ」が発生したのであれば修復しなければなりません。
クーラーやストーブの風や太陽光が掛け軸に直に触れないようにしてください。特に床の間などに飾る場合は注意してください。
また、掛けたまま長期的に放置しないようにして、たびたび掛け替える必要があります。
片付ける際は弱めに巻き、弱めに紐をかけて箱に収納します。
巻いたり紐をかけるときに力を込めないようにしましょう。
あとは春頃と秋頃、1年に2度ほど虫干しを行うことを推奨します。
天気や季節に気をつけて掛け軸を片づけてください
ジメジメした環境だと、掛け軸の表具の状態が悪くなったり、全体的にシミやカビが発生しやすくなります。そのため掛け軸を片づけたり出したりするときは、大半の方の想像以上に「湿度」に気を付けなくてはなりません。
まずは表面の塵を除去します。
「手」と「掛け軸」が接触しないように気を付けつつ、掛け軸から多少距離をおいた位置で手を少し振り、優しく風を発生させて塵を飛ばします。
それが済んだら、晴れていて湿度が低い日に陰干しをしましょう(24~48時間程度干せばそれで構いません)。秋~冬頃は乾燥しやすいので、その辺りの時期を狙って手入れをすることを推奨します。
陰干しの際も太陽の光に当てるのは厳禁です。
また、空調や吹きさらしの風が触れる場所で干すのもよくありません。
さらに、「箱」を干すことも忘れないようにしてください。
そのあと「晴れ」が何日か続いた日中に巻きます。
ジメジメした日に巻くと、水気が掛け軸のわずかな空間に入り込んでシミやカビが発生しやすくなるので気を付けましょう。
桐箱の中に掛け軸を保管しましょう
「桐箱」が掛け軸に付属しているケースがよくあります。
「桐」には湿度・温度をコントロールしたり、防菌・防カビ・防虫効果があったりするので、骨董品や絵画を保存するためにうってつけなのです。
繰り返しになりますが掛け軸にはシミやカビが発生しやすいので、桐箱が付属しているのであれば必ず使ってください。
掛け軸をウコンで染めた布(こちらにも防虫作用があります)でくるんで桐箱に入れます。
ウコン染めの布がなければ和紙を使っても構いません。
掛け軸やウコン染めの布の効果だけで十分ですから、化学的な作用を持つ防虫剤や防虫香は用いないことを推奨します。
そして押入れの上部のほうに桐箱を置きましょう。
とにかく湿度が低くて、風通しのいいところで保管してください。
ただ、乾燥していて風通しが良いからといって、太陽の光が直接当たるような場所に置くと激しく劣化しますからもちろん厳禁です。
掛け軸を適切に保管しておけば高額査定が望めます
上記のような方法で正しく保管すれば、掛け軸の劣化を最低限に食い止めることが可能です。
コンディションの悪い掛け軸が大半ですから、「状態に難がない」というだけでもそれなりにレアであると言えます。
どれほど有名な作り手の掛け軸であっても、状態が悪ければ鑑定額が大きく下がってしまうので気をつけましょう。
最後に
「掛け軸の保管の仕方【骨董商が伝える掛け軸の保管の大切さ!】」をご紹介しました。
家の中に眠っている、ガラクタだと思っていた掛け軸が、実は高値の付くお品物かもしれません。
心当たりがありましたら、一度は鑑定士に見てもらうことをおすすめします。
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