掛け軸の肉筆と印刷の判別方法
「掛け軸が印刷なのか肉筆なのか」を判別する方法として、一番分かりやすいのは「作者のクセ」が出ているかどうかをチェックすることです。しかし加工技術が発達した近年では、卓越したノウハウがないと確実に見分けることができなくなりました。
とはいえ文字の「曲げ」「はらい」「止め」などを確認すれば分かるかもしれません。ただし、同じ作り手の掛け軸をいくつかチェックして文字のクセを把握しておく必要があります。そのため、必ず使える方法ではありません。
また、絵具(墨やインク)から見分けることも可能です。においや質感によって判別できる場合があるのです。
特にPC用のインクなど誰でも用いたことがあるようなものであれば、
あっさり見極めることができてもおかしくありません。
あとは「色」や「滲み方」から判別できる場合もありますが、一般の方が見極めるのは非常に困難です。
何にせよスキャンした画像や写真で見分けるのはほぼ不可能であり、それはプロであっても同じことです。プロであっても実物を見なければ厳しいです。
掛け軸の肉筆と印刷の判別 方法
さて、代表的な「区別の仕方」をいくつか挙げていくのでご覧ください。
紙質
「印刷の掛け軸」だと紙がつるつるしている可能性が高いです。
ドット
「印刷の掛け軸」だと、点(ドット)が目視できる場合があります。
ことに「書」の掛け軸だと分かりやすいです。
じっくり観察してみて、ドットが見えるようであれば印刷物であるケースが多いです。
あとは、書であれば「とめ」や「払い」を確認してみてもいいですが、
先ほどもお伝えしたとおり、それだけでは一般の方には判別できない可能性が高いです。
限定品
印刷の掛け軸の中には「複製画」「工芸画」に分類されるものがあり、
部数としては「限定で数百枚」くらいである場合が多いです。
ちなみに、箱が付属している可能性が高いです。
ことに人気作家(川合玉堂、横山大観など)の日本画などに目立ちます。
「本物は高額過ぎるが、複製品であれば購入できる」という人が少なくなかったのでしょう。
現在は、中古でもそれなりに流通しています。
有名な作り手の掛け軸の大半は「印刷」です。
しかし、今では印刷だと値段がつかない可能性が高いです。
あとは、掛け軸が作られた「時代」がヒントになることもあります。
その時代ならではの「古さ」や「表装」がうかがえるのであれば、肉筆であるケースがよくあります。
ちなみに、主に中国産の掛け軸の中には「古く映るような加工をしているニセモノ」もあるので気を付けなくてはなりません。
きちんと判別したいのであれば、掛け軸専門のプロに依頼することを推奨します。
道具を販売している骨董屋に任せるのは少々心許ないです。
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最後に
「掛け軸の 肉筆 と 印刷 の 判別 方法【鑑定歴20年以上の鑑定士が伝える】」をご紹介しました。
家の中に眠っている、ガラクタだと思っていた掛け軸が、実は高値の付くお品物かもしれません。
心当たりがありましたら、一度は鑑定士に見てもらうことをおすすめします。
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